手裁ち
パーツごとに包丁を使い型紙に沿って革を裁断。
版押し
泊押し機で刻印の入るパーツ部分に一枚一枚、丁寧刻印が押される。
革漉き
パーツを組み合わせた時に余分な厚みを持たせないよう、革漉き機でコバ(縁)部分を漉く。
コーナー手漉き
菊寄せなど美しく仕上げるために革漉きをしたあと、さらにコーナー部分に手漉きをする。0.04mm(新聞紙厚)を半分の0.02mmにする技術力が駆使される。
張り合わせ
パーツを均等に張り合わせる。
糊引
へり返す部分に革小物に適した水性糊を付着させる。
へり返し
糊引きしたへり部分を被せるように均等幅で折っていく。
菊寄せ
コーナーの部分を菊の花びらのように丁寧にきさみを入れる技術。
パーツ組み合わせ
ミシン掛け前のパーツ。
ミシン掛け
各パーツを縫い合わせる。
糸止め
ミシン掛け後の糸始末。糸止め用コテで玉状にして止める。
ネン引き
商品の全体を引き締め、美しい仕上がり感にするため、熱コテで一本ネン、玉ネンを引く仕上げの技術。
コバ鉋掛け
コバ(切断面の切り目)部分を美しくするため、段が付かないように、均一に鉋をかけていく。
目止め
鉋掛けの後、さらに段を滑らかにするために目止め液を塗布。均一な圧をかけて擦っていく。
コバ塗り
顔料をコバ部分に塗布。ヤスリ掛け〜顔料塗布を何度も繰り返し、合わせ部分を目立たなくしていく。
道具
職人が工夫して繊細な作業にができるよう、道具を削り自作していく。
写真提供:メンズブランド/ウィズマン